将棋の藤井聡太二冠にとって初めてのタイトル防衛戦となる「棋聖戦」の挑戦者が決まり、去年、藤井二冠にタイトルを奪われた渡辺明三冠が、挑戦者として同じ舞台で再戦することになりました。
藤井聡太二冠（18）は、去年、八大タイトルのうち「棋聖」と「王位」を立て続けに獲得して史上最年少で「二冠」を達成し、ことし、それぞれのタイトルの防衛戦を控えています。
このうち、藤井二冠にとって初めての防衛戦となる「棋聖戦」の挑戦者決定戦が、30日に東京の将棋会館で行われ、トーナメントを勝ち進んだ渡辺明三冠（37）と永瀬拓矢王座（28）が対局しました。
対局は午後7時51分、129手までで先手の渡辺三冠が勝ち、藤井二冠への挑戦権を獲得しました。
渡辺三冠は、去年の棋聖戦五番勝負でタイトル初挑戦の藤井二冠に1勝3敗で敗れてタイトルを奪われていて、今回は挑戦者として同じ舞台で再戦することになります。
挑戦を決めた渡辺三冠は、対局のあと「非常に注目度の高いタイトル戦になると思うので、張り切って臨みたいです。立場も違うということもあり、昨年よりもいい将棋を指せるように準備して精いっぱい臨みたい」と話していました。
今期の棋聖戦の五番勝負は、ことし6月から7月にかけて行われます。
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